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KS&MY百題_新月版

ky100-36・3

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古代進&森雪100題, shingetsu版

36.古代くん!・1・2・3/・4
65. 海へ
78. 温泉

☆オリジナル・キャラクターが登場する話です。こういうお話を好まれない方はお読みにならないでください☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 「それで、向山葵さん、でしたね」
「はい」
葵はスラリとして背が高く、大きな瞳が印象的な少女である。きりっとした口元は賢そうで、だが目元に気の強そうな雰囲気を漂わせている。ポニーテールに結んだ髪のリボンが、女の子の意識が強いように進には思われた。
「あとのお2人もお名前をお聞かせ願えるかな?」
葵が目で促すのにおずおずといった調子。先ほどから2人とも返事以外の口を利いていなかった。
「――佐々木美佐(ささき・みさ)です」
「斉藤美保(さいとう・みほ)。あの……妹が古代君のクラスで…」
ん? と進は思った。あぁ、あの斉藤千穂ちゃんのお姉さんか。年子なんだな、と思い至る。

 カタリと音がして「よくいらっしゃいましたわね」温かいものでもどうぞ、とユキが部屋に入ってきた。
その途端、空気が変わるような気がして、3人は固まったらしい。ユキの美貌は、同性の目から見るとある種の気持ちを起こさせる。特に年若い少女なら尚更だろう。
 キッチンのダイニングテーブルに座っている(ソファだと沈み込みそうだったので)3人はそれぞれの反応を見せ、ユキは微笑むと。
「ごゆっくり……お話は父親がさせていただきますから。わざわざいらしていただいたのにご免なさい」
私はこれから出かけなければなりませんから、と言い、進に目で合図した。進は微かにうなずく。
 そうだな。君(ゆき)の存在は俺より強烈だ――改めてそう思う進である。
 時折こういうこともあった。緊急、というほどではないが夕方から仕事ということもユキの職業上、ないわけではない。守のために極力避けてきたユキだが、古代が帰還している時は出て行くこともある。
――現在、長官秘書室を統べ、広報も統括するユキには、その程度には重要な事柄もあったからだ。

 わざわざ済まないね。
 守は少し具合が悪いみたいでお会いできなくて申し訳ないが――息子の学校での様子などお話してもらえないかな。
 ご存知だと思うが、私はずっと宇宙に出ていることが多くてね、なかなか学校へ行ったりもできないから。
君たちは息子とは仲良くしていただいているんだろう? 息子は学校ではどうなんだろうね。
 柔らかな口調で、優しい目をして言う目の前の古代に、少女たちは少しずつ緊張がほぐれていったようだった。


 彼女たちが古代家を訪ねてきたのは、やはり葵の発案によるものらしい。
守のクラスの子たちも宿題を知らせてきたり(メールで済むというのに)、休み中のノートを持ってきたり、3日めを過ぎる頃から頻繁だとユキは言った。だが会いたくないと本人が言うため、家にまで上げたのは葵たちが初めてだった。
 古代進が在宅していたから――なのだろう。

 葵たちの目から見た古代守は、利発な少年、というイメージなのだという。
校庭で遊んでいるところを遠めに眺めたり、教室移動を待ち伏せたりしたが、本人に迷惑をかけるようなことはしていない、と言う。
主な情報源は斉藤千穂の姉・美保で、守の“ファン”たちにクラスの状況などを報告していたらしい。
「人気、あるのかな、守は」
はい、それはもうっ。と三人は異口同音に頷いた。
 「でも……でもっ。私たち、追い掛け回したりしていません。本当です」
まるで“追っかけ”のような印象を、このとてつもなく感じの良い父親にもたれては困ると思った葵は、真剣にそう言った。
「声、声かけたのも、この間が初めてで。……それで、ちゃんとお返事して貰えなかったので、それで。呼び止めただけなんです」
そうなのかな? と古代が2人に訊ねると、2人も、はい。そうなんですっ、いじめたりもしていません、と言った。

 ふぅ、と古代は内心、ため息を付く。
 守は生来、人の気配に敏感だ。
大らかで人と交わるのを怖がらないのだから、神経質、というわけではないが、それでも神経質にならざるを得ない環境や事情もあった。
現在も遠巻きに付いているSPは存在し、人の目のない処でもセキュリティに護られている。
それをまったく意識しない暮らしは不可能で、そういった意味では、つらい想いをさせているという思いが進にはあった。
 女の子の一途な好意、というのが。あのくらいの年頃の男の子にとって、どんなものなのか。
進には正直わからないところがある。
(俺は結構、女の子と遊ぶのも好きだったし甘ったれだったからな……)
自分の子どもの頃。年の離れた兄を持つ次男坊と――離れて暮らしているとはいえ弟妹がいて、幼馴染たちの間では、“ヤマト子弟の長男坊”としての意識の強い息子。その違いか、と彼は思った。

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