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bu2009-29 天泣(てんきゅう)

天泣、再生→生還・08

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8 = 緩衝点にて=

 友納伸義は結局、分岐点にいた2人の教師や訓練学校生と共に、地球防衛軍の地下本部へ身を寄せた。
 そのパルチザン分隊の1隊を率いることになり、そこで宮本にも再会。古代守参謀の爆死と、古河大地らがどうやら捕虜になったか死亡したらしい、と聞かされていた。
 ヤマトは無事だ――そう聞いて驚き、またそんな深謀遠慮があったことに愕然としていた。
(古代守参謀――貴方という人は)
イスカンダルで一度、会っただけだった。気さくな人柄で、進とはずいぶん印象が違ったが、大きな人だと思った。

 失いたくなかった……彼も。そして古河も。
 伸義は祈る。
 (古河――そして秋里。生きていてくれ……いや、俺が助け出す。きっとだ)

 どちらの死体も見つかっていない。

 捕虜になっている可能性が高かった。

 軍人は、捕まると酷い目に遭う――いつの間にか情報が逆流してそのような噂が広まっていた。
(情報操作か?)
一方で、民間人は、つかまっても帰される場合もあり、またそのまま帰って来なかった者もいる。その基準は曖昧で、基準というものすらあるのかどうかわからなかった。
 そうしてパルチザンという抵抗活動を小規模に続けながら、重核子爆弾の秘密を探る糸口を探し、そうして敵の撤収された住居に捕らわれた仲間たちの開放を最優先課題とした。


 そんな中、友納は日下や野崎と共に和気たちの探索に出ることを許された。
 捕まった人々は多く、全部をフォローするのはとても間に合わなかったが、敵の基地や収容所を襲うほどの力はまだ地球側には無く、また、重核子爆弾を動かされてはお仕舞い、という真田技師長からの情報があった。
刺激の強すぎることはできなかったのだ。
 敵の撤収した将校たちの住まいとは別に、拠点らしき場所も特定されていた。
だが捕虜の捉えられているだろう施設は確定できず、またそれを調査することもできにくかった。

 (秋里……出てくれ。たのむ、生きていろよ――)

 祈るような想いで、捜索の傍ら、ホットラインを点灯し続けた。暗号通信――これは以前、葉室に作ってもらったものだが(ヤツも白色彗星戦の露と消えたが)、それ以来、無理やりに持たせていた。
(こんな時に、それが生命線になるとはね……)
 死んだかもしれない。
 とは、何故かまったく思わなかった。


 3日めに少し捜索範囲を北へ広げることにした。

[気をつけろ――そこは敵の陣営に近い。秘密基地があるかもしれないからな]
民間人を連れているのだから、とは言わなかったが、日下と野崎を伴っていることで慎重になるべきなのは確かだった。
しかしこの2人はよく付いてくる。
 元ヤマト乗組員である野崎志麻はもちろん、日下はタフガイで、親友・和気が信頼して預ける気持ちも理解できた――ま、ちょっぴり嫉妬も沸く。
どちらにだ? いや、この非常時に、何を。
 元の学生たちも友納の下に何人かが付いている。
実地研修というにはあまりに過酷だが、どんな状況になっても軍人のやるべきことは変わらない。

 その日の夕刻ごろ。

 定時連絡を入れようとした友納の腕に微かに振動が走った。
(! もしや!!)
[――聞こえるか!? Tデビジョン・リーダー]
本部の緊急通信だ。
「はい、こちらTデビジョン、リーダー・友納です」
[拠点HからSOSらしき信号。……脱出してきた地球人の可能性あり。至急、救援へ向かえ]
「拠点H」
[お前たちが最も近い。だが、注意せよ。敵の罠ということもある――危険は冒すな。最悪の場合、絶対にこちらの動きを悟らせてはならん]
「了解しました」

 心が、逸った。
 第六感が告げていた――“秋里、お前か”、と。

(続く)
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